Vault ローダを使用すると、Vault にデータを読み込んだり、Vault からデータを一括抽出したりできます。Loader は移行や初期導入時に特に有益です。抽出した情報は CSV ファイルにダウンロードされるため、お使いの Vault や他のシステムに読み込ませることができます。詳細の表にあるアクション名をクリックします。
利用可能な一括アクション | ファイル | バッチサイズ |
ドキュメントメタデータの抽出 | CSV 出力 | 最大 1,000,000 |
ドキュメントバージョンメタデータの抽出 | CSV 出力 | 最大 1,000,000 |
ドキュメントソースファイルの抽出 | ファイルステージングサーバへのリンクを含む CSV 出力 | 最大 2,000 |
ドキュメントレンディションの抽出 | ファイルステージングサーバへのリンクを含む CSV 出力 | 最大 2,000 |
ドキュメント関係の抽出 | CSV 出力 | 最大 1,000,000 |
オブジェクトレコードメタデータの抽出 | CSV 出力 | 最大 1,000,000 |
ユーザの抽出 | CSV 出力 | 最大 1,000,000 |
グループの抽出 | CSV 出力 | 最大 1,000,000 |
ドキュメントの作成および更新 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
ドキュメント関係の作成および削除 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
ドキュメント添付ファイルの作成および削除 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
ドキュメントバージョンの追加 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
ドキュメントレンディションの追加 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
ドキュメントロールの更新および削除 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
オブジェクトレコードの作成、更新および削除 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
オブジェクトレコード添付ファイルの作成 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
ユーザの作成および更新 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
グループの作成および更新 | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
CRM データマッピングの追加 (MedComms) | CSV 入力 | 制限なし; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
オブジェクトレコードロールの更新および削除 | CSV 入力 | 最大 500; CSV は 1GB 未満でなければいけません |
Vault ローダを有効化する方法
Vault ローダを有効にするには、管理者 > 設定 > 全般設定に進みます。有効化すると、Vault のメインナビゲーションバーにローダタブが表示されます。Vault ローダが以前に有効になっていた Vault では、ローダタブの場所が異なる場合があります。
ローダ権限
デフォルトでは、Vault 所有者のみがローダへアクセスできます。この機能を他のユーザまたはグループに拡張するには、Vault ローダ権限およびローダタブの表示権限を含めたカスタムセキュリティプロファイルを割り当てます。
ローダからアクションを実行するには、アクションへの正しいアクセス権限も必要です。例えば、ロールベースの権限を持たないドキュメントを更新したり、適切なセキュリティプロファイルがないユーザを作成したりすることはできません。
追加のファイルステージングサーバアクセスの権限および制限があります。
通知および出力ファイル
Vault は、ローダージョブのステータスを管理者 > ジョブ > ジョブステータスに表示して、成功および失敗の通知を送信します。管理者は、必要に応じて通知メッセージテンプレートを修正することができます。
成功および失敗ログファイル
Vault は毎ロード後、CSV ファイルとして別々の成功ログと失敗ログを作成します。これらのファイルは、Vault 内通知またはメール通知からダウンロードすることができます。両ファイルには、各レコードのシステム管理 ID
値が含まれます。
ロードの際、フィールドを出力ログに含めるチェックボックスを選択すると、Vault はフィールドをクエリし、フィールドが正常に作成されたかを検証します。
失敗ログ
失敗ログには以下が含まれます:
- 読込みに失敗した各レコードのエラーメッセージ
- 対応するエラーと元のデータ
- 対応する行の元の CSV ファイルの行 ID
- 列数の不一致により Vault ローダがスキップした行数
エラーログからエラーを確認・修正することができます。エラーを修正すると、失敗ログを再度インポートすることができます。
Vault ローダコマンドラインツールについて
Vault ローダコマンドラインツールを使用して、Vault のファイルステージングサーバにあるファイルおよびフォルダを管理して、データを Vault に読み込むか、コマンドラインから直接 Vault データを抽出できます。詳しくは、Vault ローダコマンドラインツールの使用をご覧ください。
ファイルステージングサーバを使用する方法
サーバへの接続について詳しくは、Vault のファイルステージングサーバへのアクセスを参照してください。CSV ファイルには UTF-8 エンコーディングを使用する必要があります。
入力にサーバを使用する方法
ファイルを参照するには:
- Vault のファイルステージングサーバに接続します。
- サーバにファイルをアップロードします。ルートディレクトリまたは個人のサブディレクトリにこれらを置くことができます。また、専用に新しくサブディレクトリを作成することもできます。
- ファイル列を CSV 入力に追加し、ファイルステージングサーバルートディレクトリからファイルへの相対パス/名前 (u60613/Dec-2015-Batch/Gludacta_Brochure.pdf など) を入力します。
抽出にサーバを使用する方法
Vault Loader が抽出の一部としてファイルをエクスポートする際、これらのファイルをステージングサーバに置くことができます。CSV 出力には、ファイルの名前とファイルステージングサーバのルートディレクトリからの相対的な場所を表すファイル列が含まれます。エクスポートに複数のレンディションタイプを持つドキュメントまたはドキュメントバージョンが含まれており、レンディションを含めるチェックボックスが選択されている場合、CSV 出力にはレンディションタイプごとの個別の行が含まれます。
注: ステージングサーバに保存できるファイル数に制限はありませんが、最大表示数は 64,998 です。抽出されたサーバのファイルおよびフォルダは、デフォルトで 72 時間ごとに自動的に削除されます。この自動削除期限はユーザがファイルステージングサーバにアップロードしたファイルには適用されません。
移行モード
ドキュメントバージョンまたはレンディションの追加、またはインポート中にドキュメント番号を設定するには、ドキュメント移行モードを選択する必要があります。
任意のライフサイクル状態または状態タイプのオブジェクトレコードを作成するには、レコード移行モードチェックボックスを選択する必要があります。移行モードでレコードを作成する際、Vault はエントリ条件、エントリアクション、バリデーションルールおよび参照制限を迂回します。
監査
18R3 リリースから、Vault はデータのエクスポートを含む、システム監査履歴のすべての Vault ローダアクションを追跡しています。各ローダアクションは 1 行に表示されます。システム監査履歴に表示されるのは、Vault が 18R3 にアップグレードされた後に発生したアクションのみです。
ドキュメントの Vault ローダアクションもドキュメント監査履歴に表示され、オブジェクトレコードのアクションはオブジェクトレコード監査履歴に表示されます。
治験 FTP Loader (クリニカルオペレーションのみ)
Clinical Operations Vault では、Vault の FTP サーバを使用してオブジェクトレコードデータを Vault に読み込むことができます。詳しくは、FTP 経由でのレコードの作成および更新 (Clinical) をご覧ください。
ユーザオブジェクトについて
Vault ローダを使用して user__sys オブジェクトを持つユーザレコードを作成および更新することができます。これにより、ユーザレコードのカスタムフィールドやマネージャなどの標準フィールドを更新することができます。Vault はユーザレコードをレガシーユーザアカウントと同期するため、ユーザレコードを作成または更新すると、自動的にレガシーユーザアカウントが更新されます。