オブジェクトライフサイクルとは、オブジェクトレコードが期間中にたどる一連の状態 (レビュー中、承認済みなど)のことです。オブジェクトライフサイクルには少なくとも 2 つの状態が必要ですが、必要であれば最大 100 件の状態を含むことができます。
すべてのオブジェクトがライフサイクルを使用しているわけではありません。ライフサイクルのないオブジェクトには、有効か無効のステータスしかありません。ライフサイクルを使用するオブジェクトの場合、各状態は有効または無効のステータスに関連付けられます。
エントリアクションとユーザアクションについて詳しくは、オブジェクトライフサイクル状態のエントリ条件、エントリアクションおよびユーザアクションの設定をご確認ください。
ライフサイクルへのアクセス
ライフサイクルは、管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトライフサイクルで閲覧・編集できます。オブジェクトライフサイクルの作成および編集には、セキュリティプロファイル経由で正しい管理者権限を有しておく必要があります。
オブジェクトライフサイクルページには、現在システムにあるすべてのライフサイクルが一覧表示されます。作成をクリックして新規ライフサイクルを作成するか、ライフサイクル名をクリックして既存のライフサイクルを編集できます。ライフサイクルをクリックすると、特定のライフサイクル状態をクリックすることもできます。ここで、特定の状態のエントリとユーザアクションを設定できます。
無効および有効なライフサイクルステータスについて
ライフサイクル状態およびライフサイクル自体に、有効または無効を示すステータスフラグがあります。このフラグにより、ライフサイクルのすべての生成物をユーザに表示する前に構築できます。有効なライフサイクルに変更を加えると、すべてのユーザに直ちに表示されます。
オブジェクトライフサイクルの作成方法
新規オブジェクトライフサイクルを作成するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトライフサイクルに移動します。
- 作成をクリックします。
- ラベルと名前を入力します。ラベルは、Vault 全体のユーザに表示されます。名前は API 経由でライフサイクルを特定します。
- 任意の作業: 説明を入力します。この値はライフサイクルのコンフィグレーションページにのみ表示されます。
- 保存をクリックします。
- エントリアクションまたはユーザアクションを含む状態をライフサイクルに定義します。詳しくは以下を参照してください。
- 編集をクリックして、初期状態を選択します。これは、どの状態を Vault が新規オブジェクトレコードに割り当てるかを決定します。
- 任意の作業: 完了状態を選択します。これは、ライフサイクルの最終状態に到達したオブジェクトレコードに Vault がどの状態を割り当てるかを決定します。
オブジェクトにライフサイクルを有効化するには
オブジェクトライフサイクルを有効化するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトに移動します。
- 新規ライフサイクルを使用するオブジェクトの詳細をクリックします。
- 編集をクリックし、新規ライフサイクルを選択したら保存をクリックします。
注: オブジェクトにライフサイクルを選択してオブジェクト設定を保存すると、オブジェクトレコードがそのオブジェクトに存在する場合にライフサイクルを削除できません。
状態を定義する方法
新規オブジェクトライフサイクルを作成すると、Vault は 2 つの状態 (有効と無効) を自動的に作成し、有効と無効ステータスに関連付けます。これらのデフォルト状態の名前を変更して再利用したり、新規状態を作成することができます。有効ステータスに対応する他の状態と無効ステータスに対応する他の状態を少なくとも 1 つ設定するまで、デフォルト状態を削除することはできません。
ライフサイクル状態を定義するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトライフサイクルに移動し、特定のライフサイクルをクリックします。
- 状態セクションで作成をクリックします。
- 状態ラベルと状態名を入力します。ラベルは、Vault 全体のユーザに表示されます。名前は API 経由で状態を特定します。
- 新規状態が無効ステータスと一致する場合は、この状態のレコードは無効になりますチェックボックスを選択します。
- 任意の作業: 説明を入力します。この値はライフサイクルのコンフィグレーションページにのみ表示されます。
- 保存をクリックします。
- 任意の作業: 新規状態をクリックして、エントリアクションまたはユーザアクションを定義します。ユーザアクションを設定しない限り、レコードを変更することはできません。
注: オブジェクトでライフサイクルを使用すると、ユーザはレコードの編集によりオブジェクトレコードの有効と無効を切り替えることができなくなります。ユーザがレコードのライフサイクル状態を変更できるよう、ユーザアクションまたはワークフローを設定する必要があります。
オブジェクト状態タイプについて
各オブジェクトライフサイクルには、デフォルトで初期と完了の 2 つの状態タイプが関連付けられています。これらの状態タイプはオブジェクトライフサイクル詳細ページの状態タイプセクションに表示されます。カスタムオブジェクト状態タイプを作成することもできます。状態タイプセクションに状態タイプの関連付けを作成して、設定済みのライフサイクル状態に状態タイプをリンク付けする必要があります。
オブジェクト状態タイプは必須にすることもオプションにすることもできます。初期状態は必須ですが、完了状態タイプはオプションのため、ライフサイクル状態にリンク付けする必要はありません。
オブジェクト状態タイプと状態を関連付ける方法
オブジェクトライフサイクル状態をオブジェクト状態タイプと関連付けるには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトライフサイクル > [ライフサイクル] に進みます。
- 状態タイプセクションで作成をクリックします。
- ドロップダウンから状態タイプを選択します。
- 状態タイプに関連付ける状態を選択します。
- 保存をクリックします。
ライフサイクルステージおよびステージグループ
ライフサイクルステージを使用すると、組織がドキュメントとオブジェクトライフサイクル状態をグループ化して、順序通りに並んだステージのコレクションにまとめることができます。次に Vault は、ライフサイクルステージ下矢印パネルからドキュメント情報ページとオブジェトレコード詳細ページにドキュメントまたはオブジェクトレコードの現在のステージを表示します。詳しくは、ライフサイクルステージの設定をご確認ください。
アトミックセキュリティについて
アトミックセキュリティを使用すると、個別のライフサイクル状態またはオブジェクトレコードに割り当てられたロールごとにオブジェクト、フィールド、アクション、および関係を保護することができます。詳しくは、アトミックセキュリティの設定をご確認ください。
システム管理オブジェクト
Vault では、ユーザはシステム管理オブジェクト (パフォーマンス統計など) にライフサイクルを割り当てることができません。あるオブジェクトがシステム管理である場合、その詳細タブにシステム管理:システムによって管理されるレコードと表示されます。